肩書きなんか通用しない

肩書きなんか通用しない

 数年前、私の町で町長選挙があり、この町出身の県農林部長を定年で辞めた人が立候補しました。ほかに現職町長と新人の計3名による選挙戦となりました。結果は、現職の町長が再選されました。

 元県の農林部長の落選を決定付けたのは立候補表明の演説の一言でした。「町政は行政のプロにお任せください。」

 今までの肩書きを前面に打ち出した演説が、地元の問題点や懸案事項に全く触れず、「とにかくプロの自分にまかせておけばいいんだ。」という、聞くほうにしてみれば、田舎をなめたものととらえられたのです。

 たしかに、行政手腕はあるだろうし、県庁との太いパイプがあるにもかかわらず、落選の憂き目にあったのです。

 町民と同じ目線で、同じ悩みや問題を共有し、ともにがんばりましょうという連帯感がなければ、田舎では受け入れられないということになります。

 何も言わなくとも、にじみ出る品格と教養。もの静かなしぐさ、じぶんで言わなくともどういう人物かは自然にわかるものです。そして、どこからか「あの人は、元県のえらいお役人だってよ。」ということが聞こえてくると、尊敬のまなざしにかわるものです。

 これは何も田舎に限ったことではないですよね。
posted by 芝山遼太郎 at 10:19 | 田舎生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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